pixiv事務局です。
2023年6月2日(金) ~ 9月24日 (日) まで開催しておりました、TOブックス×pixiv『異世界・中華・和「ベスト相棒」小説大賞!』の受賞作品がついに決定しました。
本コンテストでは、男性主人公×相棒が活躍するファンタジー小説を募集しました。
厳正なる審査の結果、受賞の栄冠に輝いた作品を発表します。
大賞(両部門合わせて1名)
賞品
10万円+TOブックスより書籍化
受賞作品
夢の中で、顔も知らないのに相手に運命を感じ、相手を突き動かす言葉を紡ぐ、その冒頭シーンから二人の相棒の物語が劇的に始まります。
季節神と神伴という一蓮托生の主従関係でありながら、「十三番目」の異端者として居場所を追われ、自分達の存在意義もわからない。悩みながら、存在する理由を求めて相棒関係を重ねていく二人が素晴らしく、選定させていただきました。
凍月と明時を出会わせそして旅立たせることになる世界観・理不尽さがしっかり描かれ、二人の旅路の先行きへの期待感が終始あるのも大変良かったです。情景が目に浮かぶような描写も多く、繊細で幻想的な文章によって、「ここにしかない」物語が描き出されていました。
全体を通して物語の完成度が高く、独特の世界観もしっかり描かれておりましたため、大賞として選出いたしました。(TOブックス編集部)
佳作(両部門合わせて最大5名)
賞品
1万円
受賞作品
物ノ怪の蠢く妖艶な世界を鮮やかに描き出す文章に、まず引き込まれました。妖怪を退治する鬼和でありながら見鬼の才がないことに不甲斐なさを覚える継登と、只人にも魑魅魍魎の姿を見せられるほどの霊力を持ちながら、自身の能力を忌む季名。コンプレックスを抱えた二人が、互いにないものを補い合い、成長していく姿に心動かされます。
特に、外に出る勇気を持てない季名に対し、継登が心の強さを説き、天羽羽斬剣を目覚めさせるシーンが印象的で、「相棒」という関係性の芽生えを感じさせてくれました。全体をまとめあげる儚く美しいトーンも魅力的なのですが、まだ物語が序盤に留まっていますので、今後の展開について構想が大変楽しみな一作です。(TOブックス編集部)
人ならざるモノが引き起こす事件を捜査する“異対”という特殊な部署の刑事の主人公と、彼を振り回す協力者の少年二人の関係性が楽しい作品でした。チーム内の会話が軽快で小気味よく、事件解決へ至るまでのテンポも早くて読者を飽きさせません。章ごとに、各位が抱える秘密が徐々に明らかになる点も面白いです。
癖あり難ありな怜と一晴に翻弄される絢斗自身にも大きな秘密があり、それを二人に見破られたことをきっかけに新たな主従関係が生まれる展開も新鮮でした。刑事と協力者、式妖と契約者というアンバランスな二重関係にハラハラとさせられます。
一方で、三人がチームとなる必然性が弱く、話の要に物足りなさがありました。「一人も欠けることのできないチーム」であることが強化できれば、さらに面白さが増すと思います。(TOブックス編集部)
主人公テオドアとロウが相棒になるまでの物語を丁寧に描いていて、今回のテーマである「ベスト相棒」に相応しい内容の作品であると思い、選出しました。
二人のキャラクター性の違いもバランスが良く、この先の二人の物語をもっと読んでみたいと思わせるような魅力のある「相棒」を描けていると思います。 また、冒頭から作品の世界に引き込まれる文章で、没入できるしっかりとした世界観が出来上がっていると感じました。 魔術が存在する世界の中でのミステリーのため、説得力がより必要になる設定ですが、主人公の使う魔術に制限があることで無理のない解決になっていました。
ただ、ミステリー作品としては謎解きに物足りなさを感じる部分もあり、設定を活かして、かつより読み応えのある謎解きを用意できるとさらに良い作品になっていくかと思います。(TOブックス編集部)
「沛雨の作る料理が鬼にとっての栄養になる」という設定により、沛雨と秋霖の利害が見事に一致しており、二人の出会いの「運命」らしさが上手く演出されていました。そうした利害関係だけでなく、精神的なつながりもしっかりと描写されています。
トラウマのせいで人を傷つけてしまう恐怖を感じている秋霖に対し、沛雨が言葉と料理で寄り添うシーンが特に印象的です。一方向ではなくお互いを「ケア」して支え合う彼らの姿が、読者の庇護欲を掻き立てると考えます。
一方、時代観などには不明な部分が多く、追記や整理が必要です。 前出の沛雨に関する設定も理由づけがなされていないため、読了後に物足りなさを感じる部分があります。(TOブックス編集部)
受賞者のみなさま、おめでとうございます。
大賞作品は賞の内容に基づき、TOブックスより書籍化されます。
今後もpixivに投稿されている小説をお楽しみください。