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『カワイイ動物たちが大活躍!もふもふ小説コンテスト』 結果発表
2024年4月19日
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pixiv事務局です。
2023年8月28日(月)~2023年12月31日(日)まで開催された『カワイイ動物たちが大活躍!もふもふ小説コンテスト』 の結果を発表します。
本コンテストは、オトナの女性をメインの読者とした文芸の文庫レーベル、ことのは文庫とのコラボレーション企画で、動物をメインテーマにした小説を募集しました。
多数の力作の中から、厳正なる審査の結果、受賞の栄冠に輝いた作品を発表します。
ことのは文庫編集部の選評と合わせてご覧ください。

コンテスト総評

受賞された皆様、おめでとうございます。
応募された171作品、編集部一同、すべて楽しく読ませていただきました。

動物とともに成長や感動を味わえる物語ということで、動物の種類や主要キャラクターとの関係性など、作者の数だけそれぞれのアプローチがありましたが、そのどれもが魅力的で、審査する時間がとても幸せでした。
たくさんの作品を審査しながら感心したのは、作者の表現力です。今回でいえば、コンテストの名称にもなった「もふもふ」を、どう「かわいい!」と思わせてもらえるのかがポイントでしたが、なかでも長編部門を受賞された、みずしま様の『はたらくもふもふ神様 ~野の花商店街のおかず屋さん~』では、「よいしょ、よいしょ、と必死に段差をのぼろうとしている。がんばる度に、しっぽが左右にもふっもふっと大きく揺れる。」と綴られており、その愛くるしい表現力は審査員が票を投じる要因のひとつとなりました。
受賞には及ばなかった他の作品も、皆さん本当に表現が巧みで、審査しながらニコニコしてしまうことが多かったように思えます。

全体を通して振り返ってみると、もふもふ小説というテーマに対して、自分が考えた動物のアイデアを最後まで丁寧に書き切れたかが重要だったと思います。
魅力的な動物が多かっただけに、物語との関わり方や仕草で物足りなさが出るとそこが気になってしまうのが残念でした。

皆様はこれからも作品を書き続けると思いますが、そうすることによって表現力の幅も深みもさらに増していくと思います。どうかこれからも楽しみながらたくさんの物語を紡いでください。(ことのは文庫編集部)

大賞

長編部門より1名

賞品


  • ことのは文庫より書籍化

  • 賞金10万円

受賞作品

物語のマスコットキャラクター、たぬきの神様・きぬ様は街の神様でありながら食い意地が張っていてまんまるフォルムのポンポコな姿がとにかく可愛いです。お腹をポンポン叩いて神様らしい魔法のような事をしていく様は、お腹の音とともに心が弾みました。
主人公が営む惣菜屋の惣菜を作る様は、美味しそうなものばかりで無性に食べたくなってくる物ばかり。和食総菜のみならず日替わりで洋食総菜もあり、商店街の定番・揚げたてコロッケなども登場し、グルメも目白押し。もちろんきぬ様もポンポンと料理を手伝ってくれます。
舞台の街のトレードマークである「野の花」(エディブルフラワー)も料理に使われていて、綺麗な花が作品に彩りを添えています。あたたかな商店街と町のもふもふな神様の物語。まさに本コンテストのイメージにぴったりな作品です。

ことのは賞

短編部門より複数名

賞品


  • ことのは文庫編集部の担当が付き、アンソロジーの一編として書籍化検討

  • 賞金1万円

受賞作品

珈琲屋を開業した来海の大学時代の先輩・尚也の飼っている犬のパグが、実は夢を食べるバクだった...!?という驚きから始まるこの作品。可愛らしい見た目のパグなのに、発する言葉は秀逸なバク。
飼い主と飼い犬の関係ではなく、夢を操る者と夢を食べる生き物の夢使いコンビの関係になる瞬間は、心が躍り楽しく読ませていただきました。
人は皆夢を見て、その中には悪夢も見ることも少なくないでしょう。そんな時、尚也とバクが悪夢と闘ってくれているのかなと想像すると、悪夢も見るのは悪くないなと思わせてくれる作品でした。
32歳の元旦に、ひとみの元に両親からのプレゼントとしてやってきたのはカピバラのよーこさん。黒くきゅるっとした目のかわいい、賢い彼女はよくしゃべる。「最低限、迷惑はかけられないように育てられたつもりです!」と語る彼女との、ちょっと不思議な同居生活が始まった。期間は、一年限定。
キャラクターの掛け合い、言葉選びのセンス等がとても良いと感じました。32歳女子の現状もリアルで面白い。ラストのほろ苦さ、切なさも絶妙で、一度読んだらきっと生涯忘れられない作品になること請け合いです。
仕事で弱りはてた女子に、同期の男子がかける「癒し求めてるなら、俺の家来る?」
この言葉に一切の下心がない場合、目の前で天国の扉が開くこともあるのです。こんな風に。
彼の部屋の四分の一を占める美しいアクアリウム。一歩間違えると科学室や実験室のようなその部屋は、彼が「自分のためだけに好きなものを集め」てできたもの。まずは自分を労り大切に扱うこと。それがどれだけ大事かを思い出させてくれるその場所で、主人公も次第に自分を取り戻していく。美しい魚たちと絶妙な距離感の同期に癒される、まさに読むアクアリウムとも言える逸品です。
二匹と、二人の可愛い物語でした。ラブラドール・レトリバーとゴールデン・レトリバー、どちらも違った性格で、それぞれの飼い主に似ているのがとても素敵です。
ひょんなことから出会った飼い主二人は同じような悩みを抱えていて、一緒に過ごし、悩みを共有することで新たな発見があったり、新たな感情が芽生えたりしたことでしょう。
何かと鼻が利く犬が特別な縁を運んでくれる、そんな幸せな空間を覗き見しているような気分で読後は自然と笑みがこぼれる作品です。
受賞者のみなさま、おめでとうございます。
たくさんのご応募、誠にありがとうございました。
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