pixiv事務局です。
2024年5月30日(木)まで開催された、「推し」×ヒミツの恋愛“推し恋”小説コンテストの結果発表を行います。
このたびはたくさんのご応募、誠にありがとうございました。
厳正な審査の結果、2作品へ「優秀賞」を授与させていただく事となりました。
数多くの素晴らしい作品の中から見事、受賞の栄冠に輝いたのは、こちらのみなさまです。
優秀賞(2名)
賞金:3万円
副賞:電子書籍化
受賞作品
講評
偽の彼女として、同級生の叶わぬ恋を見守るという新しいヒロイン像と、巧みなリズムが魅力的な唯一無二の作品だ。新たな「推し」の形を見せてくれた、一石を投じる作品でもあった。
ヒロインの明るくさっぱりとした性格や二人の歪な関係から生まれる会話はライトながら、豊富な語彙力とレベルの高い文章力で描かれているため、魅力的に映っている。
緩急のついた展開にも読者は飽きを感じる隙がないだろう。特に、シリアスな場面で彼がヒロインに見せる「同性を愛する切なさ」は繊細に表現されていて、胸が締め付けられた。
終盤、迫る別れによって焦りと葛藤、緊迫感が生まれ物語は加速する。その末の選択は読者の予想を裏切り、最後は新たな物語の予感がして爽やかな読後感があった。
一つ改善点を挙げるなら、キャラ設定をさらに強固にしていただきたい。キャラたちの表情や仕草の描写を加えることで、さらなる没入感を生むことができるだろう。全体として、著者の将来性を強く感じさせる、期待の持てる作品であった。(幻冬舎ルネッサンス編集部)
講評
推される側の存在であるアイドル”が”ヒロインを推すという新鮮さがある作品。
文章表現・構成ともに巧みで、特に生きる世界の違いから最初は拒否感を示したヒロインがアイドルのまっすぐな言葉によって徐々に惹かれだす心情描写は無理がなく、引き込まれた。甘い展開と辛い展開の起伏があり、気持ちを揺さぶられる。また、二人の障壁のひとつとなる「SNSの闇」は、世間へのメッセージも込められており作品の良いスパイスになっている。
出会いのきっかけが「短歌」というのも珍しく、古風で好感が持てる。お互いに言葉を大切に紡ぐ様子はロマンチックで胸が躍った。せっかくなので作中に短歌を増やすとよりオリジナリティが光るだろう。また、変わった設定は取っ掛かりが重要。冒頭での場面設定を手厚く描写すると、さらに読者に親切だ。導入は回想スタートではない方がいいだろう。ブラッシュアップし、ぜひこの作品で「短歌ブーム」を引き起こしてもらいたい。(幻冬舎ルネッサンス編集部)
受賞者のみなさま、おめでとうございました。