pixiv事務局です。
2025年9月10日(水)~ 2025年10月19日(日)まで開催された、「感情展」×pixiv 短歌から描くイラストコンテスト・イラストから詠む短歌コンテスト
の受賞作品がついに決定しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。
厳正な審査の結果、受賞となりましたのは以下の作品です。
「感情展」×pixiv 短歌から描くイラストコンテスト
〈全体講評:Mika Pikazo〉
この度は「イラストから詠む短歌」「短歌から描くイラスト」コンテストに、想定以上を超えるご応募をいただき、誠にありがとうございました。
私自身イラストを描く身として、そして短歌を楽しむ一人のファンとして、今回題材とあった作品を自分だったらどう描くだろうか、詠むだろうか、と想像しながら沢山の応募作品を拝見させていただきました。どの作品も多様な捉え方を展開しており、「こんな素敵な表現が生まれるなんて!」と驚きの連続でした。
大変素晴らしい作品ばかりで、選考会では長い時間熟考を重ねて皆で選ばせていただきました。
今回このような機会に出会えて、嬉しさでいっぱいです。
ご参加いただき、本当にありがとうございました。
■大賞(全部門から1名)
▼賞品
・賞金10万円
・「感情展」図録・関連書籍収録
・「感情展」に展示
・「感情展」招待券
・「感情展」関連ノベルティ
〈講評:Mika Pikazo〉
初めてこの作品を見たとき、こんなふうに短歌をイラストで表現するのか、という衝撃が頭の中で走りました。与謝野晶子さんの書かれた黒髪というテーマから多種多様に、さまざまな魅力的な姿を人物像に投影しながらも、イラスト全体として迫力ある作品になっていて、技術力の高さを感じました。遠目からみても惹かれますし、近くで細部まで見つめると、いろんな要素がありずっと眺められる作品です。
■優秀賞(全部門から2名)〈順不同〉
▼賞品
・賞金5万円
・「感情展」図録・関連書籍収録
・「感情展」に展示
・「感情展」招待券
・「感情展」関連ノベルティ
〈講評:Mika Pikazo〉
一筋の光が見ている人の心に突き刺してくるかのように、鋭く忘れられない作品だと感じました。イラストに描かれた人物にどんなことがあったのか、どんなことを想っているのか、どんな思いで光にある方向を見つめているのか、内面や絵から伝わる感情を考察してしまうような素晴らしい作品です。
〈講評:Mika Pikazo〉
青緑の部屋と空、そして人物の少し火照っているようにもみえる明るい肌の色が対比していて、色彩感覚の楽しさを感じさせます。部屋の細部までよくよく見てみると、人物に関連する第三者の存在を感じ、一緒にお酒を楽しんでいるのか、それとも…など、複雑な感情を想起させながらも幸せな空間を描かれていて素敵です。
■佳作(全部門から若干名)〈順不同〉
▼賞品
・「感情展」に展示
・「感情展」招待券
・「感情展」関連ノベルティ
「感情展」×pixiv イラストから詠む短歌コンテスト
〈全体講評:榊原紘〉
まず、たくさんのご応募ありがとうございました!
具体的な景色の絵もあれば、幻想的な絵もあったため、集まった歌も多種多様でした。
先生方の絵が、参加してくださった皆さんの中でどんな言葉に置き換わるのか・どんな調べを持つのかを見させていただくのは、とても楽しかったです。
選考会は朗らかながらとても熱いものでした。
改めて皆さまご参加ありがとうございました。
■大賞(全部門から1名)
▼賞品
・賞金10万円
・「感情展」図録・関連書籍収録
・「感情展」に展示
・「感情展」招待券
・「感情展」関連ノベルティ
抱きしめて あなたの腕がたくさんの花に阻まれ届かなくても
〈講評:榊原紘〉
「抱きしめて」という願いの初句から始まる歌で、気概を感じました。
明るい景色の中に咲き乱れる花たち。ポジティブなイメージを持ちがちなモチーフを、「抱きしめる腕を阻むもの」として捉えているところに驚きがあります。
四句目まで、すべて句頭が「だ」「あ」「た」「は」のa音を持ちますが、「届かなくても」で違うo音になることで少しトーンが落ち、切なく響くところも素敵でした。
■優秀賞(全部門から2名)〈順不同〉
▼賞品
・賞金5万円
・「感情展」図録・関連書籍収録
・「感情展」に展示
・「感情展」招待券
・「感情展」関連ノベルティ
あいまいになる なみ、なみだ、うみときみ 傘がきらいで花を手折った
〈講評:榊原紘〉
この幻想的な景色の中で、全てがあいまいになっていく。浮かび上がる雫が飛沫なのか涙なのか。君が海へ消えてしまうのではないか。口に出してみると、「なみ」と「なみだ」、「うみ」と「きみ」は似ている。この世界では、「傘」と「花」は取り違えられてしまう。現実世界とは違う法則が敷かれているようです。
韻律はもちろん、「傘」より前かすべてひらがなで構成されてぼんやりとした感じがあり、表記にも工夫が見られます。
遅すぎた恋の自覚の真ん中をまだ生きてある薄翅蜉蝣《うすばかげろふ》
〈講評:榊原紘〉
幻想的な白い人物を薄翅蜉蝣に見立てた歌です。
薄翅蜉蝣の幼虫はアリジゴク。人を惹きつけたかったのでしょうが、ミイラ取りがミイラになるように、結局は自分が惹かれていたことに気づきます。
その遅すぎる自覚によって、大人になったけれど幼い頃の恋から抜け出せない。「生きてゐる」ではなく「生きてある」なので、ただ存在しているだけという感覚が強く、行くあてのなさを感じさせます。
■佳作(全部門から若干名)〈順不同〉
▼賞品
・「感情展」に展示
・「感情展」招待券
・「感情展」関連ノベルティ
覚えたよ、サウンドノートなんかより君は笑うと手を叩くんだ
望むほどうまくいかないそのたびに始まりの日を取り出している
ネクタイのほぐし方はお前からドレミは親父から教わった
「正解がわからないや」と呟いて的外れなコード触れる手
葬式で演奏してと頼むから僕はそれから死ねなくなった
話すこと尽きないけれど切り出せず借りっぱなしのアンの青春
五線譜に殴り書きした徹夜明け僕らのことを猫が見ていた
冬枯れの街にほどけるCコードきみの睫毛が金を纏って
銃口と錯覚したのは花でした でもまあ君も泣いてることだし
何故か分かる君は去り戻らないこと波だけが形を変えること
まだ知らぬ星の夜明けをあげるからさみしいままでいると誓って
たいせつな約束があったはずでしょう空を映した海深くなる
花やまい 静かに水を飲みながらからだが鋭利になるのを待った
くれたもの多すぎるから押し花にできない今も#0000FF《鮮やかな青》
妖精を火矢で射抜いてこしらえる(金平糖《こんぺいとう》はこうしてつくる)
終わらせてこの身の棘で傷つけたきみの手ならば本望だから
散るだけの約束さえも楽しんで またわたしたちで巡り逢おうね
憧れが百合の花を咲かせるとしてそういう力できみは笑った
春嵐なら連れて来る、わたしが。裸足で立ってわらってみせた
この星は一番かわいい日に死んで最後の君はきっとvivid
※《》内はルビ
受賞者のみなさま、おめでとうございます。
この度はたくさんの作品をご応募いただき、ありがとうございました。今後もpixivに投稿されている作品をお楽しみください。