
pixiv事務局です。
2013年12月2日(月)〜12月31日(火)に開催された、第2回オリジナル小説コンテストの受賞者が決定しました。
本企画は毎回1つのテーマを設定し、そのテーマに沿ったオリジナル小説を募集する公式小説コンテストです。
第2回では「魔法」をテーマとし、多くの魅力的な作品が投稿されました。
たくさんのご応募まことにありがとうございました。
厳選な審査の結果決定した第2回オリジナル小説コンテストの受賞作品はこちらです。
■優秀賞
・『B's-LOG COMIC 2014 May Vol.16』にて掲載
・pixivオリジナルビットキャッシュカード/pixivストラップ進呈
『
一日五分でSave the Earth.』/
笑うヤカン さん
【冒頭抜粋】
ある朝、有里 光がなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で魔法少女に変っているのを発見した。彼女は絹の様に柔らかな背を下にして、あおむけに横たわっていた。頭をすこし持ちあげると、アーチのようにふくらんだスカートの裾が見える。
「きゃああああああっ!」
「何の騒ぎだ!?」
思わず悲鳴を漏らすと、すぐさま勢いよく扉が開け放たれた。
「君は……?」
「お、お兄ちゃん……」
入り口から光を凝視するのは、兄の陽だった。隆々とした上背のある体躯に、男らしい厳つい顔つき。意思の強さを感じさせるキリリとした眉。常ならば猛禽を思わせるような鋭い瞳は、今は驚きに大きく見開かれていた。
彼はスムーズに膝を折ると、そのまま流れるような動作で腰を降り、両手を床について頭を下げる。
「結婚を前提にお付き合いしてください」
「何言ってんの!?」
思わず見惚れてしまう程の滑らかな土下座に、光は叫んだ。
「お兄ちゃん落ち着いて。僕だよ、光だよ!」
光はベッドから這い出して、その全身を余すことなく陽に晒した。
艶やかな髪は後頭部で髪飾りによって纏められ、ポニーテールは芸術的な弧を描きながら腰の辺りまで長く伸びている。身体はフリルのあしらわれた可愛らしい服で包まれ、その控えめな胸元を大きなリボンが彩っていた。ふんわり膨らんだパフスリーブ、そしてミニスカートから伸びるすらりとした手足はどこまでも華奢で、肌は白く染み一つない。
完全無欠の美少女の姿が、そこにあった。
陽はそれを余すところなく眺め、改めてその額を地面に擦り付ける。
「それでも一向に構わん!」
「弟相手に、何を言ってるんだっ!」
光の投げた魔法の杖っぽい棒が、陽の後頭部に突き刺さった。
笑うヤカンさん、受賞おめでとうございます。
受賞作品は、5月1日発売のエンターブレイン刊行『B's-LOG COMICS 2014 May Vol.16』に掲載予定です。
楽しみにお待ちください。
たくさんのご応募、まことにありがとうございました。
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◆B's-LOG COMICS
◆第1回オリジナル小説コンテスト:テーマ「学園」結果発表のお知らせ