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太田エロティック・マンガ賞2019上半期 結果発表
2019年5月13日
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pixiv事務局です。

2018年12月25日(火)~2019年3月31日(日) まで開催された「太田エロティック・マンガ賞2019上半期」の結果を発表します。

2000年にスタートした「太田エロティック・マンガ賞」は、エロティシズムをベースに、独創的、刺激的、官能的な作品を募集してきました。審査委員長の山本直樹さんが、すべての作品を読み、厳しく温かく選評しています。今回は募集の場をpixivへ移しての初めての開催となりました。

多数の力作の中から、厳正なる審査の結果、受賞の栄冠に輝いた作品を発表します。

■エロティクス賞(両部門合わせて1名)
賞品:pixivコミックに掲載、賞金10万円


「A村とB田」 / まちざわ さん

山本直樹先生からの講評 
今回はこれが飛び抜けてましたね。誤解してほしくないのは、極端なキャラクターだから、陰惨な話だから良いってわけじゃないっていうこと。いつも言ってることですけど、“平面の上に描かれただけの人物が、まるで生きてその場で絡み合ってるように感じられること”、それがこの作品にはありました。そのための法則というのはなくて、もちろんハッピーなお話でも可能なわけです。絵も自分の個性をちゃんと持ってて、白っぽい絵でも黒っぽい絵でもこれだけ読ませられるのは上手い。「いじめられっ子の話」っていうのは投稿作では多そうなパターンだけど、これは紋切型じゃないのが素晴しい。どんどんこれから描いてほしいです。


■山本直樹賞(両部門合わせて1名)
賞品:pixivコミックに掲載、賞金10万円

該当者なし

■U-22賞(U-22部門から1名)
賞品:pixivコミックに掲載、賞金10万円


「【読み切り】この恋は届かなくてもいい」 / Fuki さん

山本直樹先生からの講評 

ストーリー自体はよくあるといえばある内容だけど、それをとてもしっかりと描けてます。主人公の心の動きも最初と最後でちゃんと少し変化してて、若いのに、こなれてるなあって(笑)。絵も魅力的だし、良い意味で漫画っぽい漫画。それでいて紋切型にも堕ちてない。すでに商業誌に載っててもおかしくなさそうだけど、個人的にはそこからさらに何か壊してくれるともっと嬉しいです。若いのにちゃんとしすぎて変に固まっちゃうと勿体ないので、これから読んだことのない方面の本を読んだり、いろんな表現方法に手を出したりしてほしいですね。


■奨励賞(両部門から若干名)
賞品:pixivコミックに掲載、賞金3万円


「【DOG'S LIFE】Chapter 1 犬をかう【SF】」 / イソタサワゴ/磯田さわ吾 さん

山本直樹先生からの講評 

絵が魅力的。男の子も女の子もちゃんとエロいうえに、世界観もちゃんと描けている。ストーリーはまだ弱いですが、これだけの雰囲気を表現できるだけでもこれからが楽しみです。



「マコちゃんと海」 / 示 さん

山本直樹先生からの講評 

女の子二人がいきいきとしてて、人と人が出会って仲良くなるっていうのをこの頁数でちゃんと読ませられている。読み終わった時、この二人がこの後も仲良くなって欲しいなって思えました。もっと長い作品を描いてみるのもいいのかもしれません。



「不倫同盟」 / さわとも さん

山本直樹先生からの講評 

細かい描き込みとか写実性とかじゃない方向での絵の上手さがあります。オチも綺麗につけられてて、お話作りは手慣れてるのかな。ただそうなると僕は意地悪なので、この人の描く、破綻したようなものも見てみたくなるんです(笑)。



「私達は仲の良い双子」 / つる太 さん

山本直樹先生からの講評 

絵がかわいくて、エロもちゃんと描けてます。描いてるほうの楽しさが伝わってきますね。黒の使い方も上手い。こういう、それほど大きな展開がなくてエロいだけ、みたいな漫画は大好きだし、僕も描こうとしてますから(笑)。



「硝子瓶(ボトル)の中の天使たち」 / ろんど さん

山本直樹先生からの講評 

ストーリーはあまり無いけれど、気持ち良いような悪いような、いつの時代かわからないような不思議な絵の力で持って行かれました。このじめーっとした、何の救いもない世界は個人的にも好きなので、無視できませんでした。



「【怪鼠一見帳・白昼夢】 全ページ公開」 / 1号 さん

山本直樹先生からの講評 

上手さとエロさと過剰さ、それだけでも十分凄い。すでにバリバリやってそうな人なので、特にアドバイスはないです(笑)。どんどん描いてください、という感じです。



「あにいも①」 / いちまる@おたく姉妹漫画家 さん

山本直樹先生からの講評 

こちらは逆に淡泊すぎる人。話は終わってないし、設定をいっぱい見せられても困るんですけど(笑)、ひたすらシンプルな絵のかわいさ、線のエロさで持って行かれるという。この賞ではスケッチぽいのは大体真っ先に候補から外れるんだけど、これは絵の魅力に抗えなかったです。1本ちゃんと描いてみてほしいですね。


山本直樹先生からの総評

Webでの募集になったせいかはわからないですけど、絵のレベルはすごく上がりましたね。ただ、(奨励賞の人達が次の段階に進むには)やはり読んでいて「驚き」が欲しいです。変わった世界が描かれてても、それが「この世界です」で終わっちゃってるのは物足りない。お話を1本ちゃんと描こうとすると、プロでもアマでも関係なく、描いた人がそれまでに見たものや聞いたもの、思ったことや好きなこととかが絶対に作品に漏れ出てくるはずで、こちらはそれを見たいんです。その「漏れ」が出てくる前に終わっちゃってる作品というのが今回、山程ありました。ストーリーももちろん大事なんだけど、そのストーリーを突き破って出てくる何かが欲しいです。そういう「漏れ」は描いてるうちに出てくるものですから。


受賞者のみなさんおめでとうございます。
たくさんのご応募、誠にありがとうございました。

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